突発性難聴

2005年4月第1週

関東地方は、今週あたり桜が満開。このあたりも週末には花見ができそうです。花見といっても事務局から近くの公園まで、おにぎり片手にぞろぞろ歩くだけなんですが・・・。弁当の中身はどうあれ、満開の花の下を歩くというのは、なんとなく気分がハイになるものです。

じつは半月ほど前からアラレちゃんが体調を崩し、目眩がひどくて車の運転もできなかったのですが、友人の尽力のおかげでようやく回復。桜の開花が予想より遅くなったのは、それを待っていてくれたせいかもしれません。なにせ桜の下でお弁当を食べるのを、だれよりも楽しみにしている人ですから・・・。

病名は突発性難聴。片方の耳が突然聞こえなくなり、病院の治療によってそれが悪化していたのでした。目眩と吐き気、体のしびれに加えて精神的な鬱状態。それが数時間の手技でウソのように消えたのですから、やはり治療というのは愛に根ざしていなければなんの意味もない。百害あって一利なしなんだな、とあらためて感じたしだいです。

左の耳はまだ聞こえず、耳鳴りも依然として続いていますが、こちらのほうはゆっくりと・・・。病気というのはたいてい時間をかけて作られたもの。それを解消するのもまた、作った本人以外にはないのでした。周囲もまた、辛抱強くサポートしてあげなくてはね。

そんなわけでこの2週間ほど、不便やら迷惑をおかけしましたが、今週からはいつも通りです。いろいろご心配くださってありがとうございました。

それにしても、病院というのはこわいところです。アラレちゃんの症状がどんどん悪化していったのは、ステロイド治療が原因でした。治療法が確立されていない、病院側も暗中模索というものに対しては、とりあえずステロイドが使われるそうですが、これは覚醒剤のような物質で、神経を興奮させるから安眠できない。安眠できないから精神が不安定になる、という副作用があるようです。

絶対安静といわれ、入院をすすめられましたが、それを拒否して通院したのが不幸中の幸いで、突発性難聴のようなストレスに起因するものは、身体を動かして血のめぐりをよくしながら、神経のほうは休ませなければならなかったんです。つまり正反対の治療が行われていたというわけ。

だからリンパ液の流れが阻止されて、耳の周囲をはじめ、あちこちに溜まりはじめたからしびれが発生。身体がしびれる。ではMRIで脳を輪切りにしてみましょう、てなわけで強いガンマ線を浴びせかける。病院って、ほんとうに病気を作るところだったんですね。わかっているつもりでも、それを目の当たりにすると、あらためてこわいなあと思いました。

本人も通院がとても苦痛だったそうです。病院というのは気の流れがわるいところですから、足を踏み入れただけで気が滅入ってしまうんですね。どんな理由があっても、気が重い、イヤだと感じたところには二度と行かない。アラレちゃんは、自分の判断を信じることにしたんだそうです。わたしもそれが正解だと思います。

癌検診もなにもしないで大丈夫?一度ぐらい、人間ドックに入っておいたほうがもいいんじゃない、なんてたまにいわれることがありますが、答えはNO。苦しい思いをしてカメラを飲んだり、CTスキャンにかけられたり、そんなのいやですもんね。だいたい高いお金を出して一泊するのに、酒も料理も美男美女のサービスもないなんて、常識に反してません?おまけに運がわるけりゃ病気にされてしまうんでしょ。だれがそんなところに行くか、っての。

健康診断だったら、年に1~2度献血していれば、タダでやってもらえます。ジュースもついてきます。そんなわけで、血のきれいな益子GEFの会員のみなさん、機会があれば協力してあげてくださいね。

今週の野菜とレシピ

今週も田ゼリが入ります。食べやすいように包丁を入れ、油炒めして醤油で濃いめに味をつけ、たっぷり煎り胡麻といっしょに炊きたてご飯に混ぜると、春の香りがいっぱいのセリご飯。セリ1パックに対して、ご飯は2合ぐらいが適量です。

揚げても香りが損なわれにくいので、先週にひき続きてんぷらも・・・。かき揚げにするときは衣をすくなめに、これで大丈夫かしら、と思うぐらいにして高温の油に入れるとかりかり、さくさく、おいしく揚がります。

エシャロットのかき揚げも甘みがあっておいしいですよ。きれいに掃除したら3センチぐらいに切りそろえ、田ゼリより衣はすこし多め、でも多すぎないようにからめて揚げます。生で食べる場合には、同量の味噌とマヨネーズを混ぜたソースで・・・。ラデイッシュもこのソースで食べると美味です。

さっと湯がいた紅芯菜に、このマヨ味噌ソースに芥子を少量加え、からめてもおいしいですよ。湯がいた紅芯菜を3~4センチに切りそろえ、麺つゆに浸しておくと保存がきき、おひたしと漬け物の中間みたいな感覚で食べられます。

馬田さんの椎茸を使ったアイデア料理。これはアラレちゃんの治療に遠路はるばる来てくれた友人(もちろん会員でもあります)が、いつも作っているんだそうです。椎茸は2~3ミリ厚さにスライス。胡麻油をひいたフライパンに並べ、弱めの火で両面じっくり焼きます。先に焼けたものを端にやりながら全部焼き終えたら、海苔をちぎり入れ、ひと混ぜしたらできあがり。海苔は上等のものでなく、味のついた韓国海苔などを使うといいとか。簡単で調味の必要もないのですが、馬田さんのシルク椎茸を使う、というのが条件。わたしもさっそくやってみたいと思います。

馬田さんの椎茸が手元になかったので、春菊のおひたしに胡麻油と醤油を少しかけ、韓国海苔を混ぜてみたら、これもなかなかのもの。というわけで、今週はマヨ味噌と韓国海苔で春を味わってみませんか。