益子GEF概要
栃木県益子町で25年前、活動を開始したグリーン・エコ・ファームは、有機栽培が今ほど脚光を浴びていなかった当時から、無農薬・無化学肥料にこだわった野菜作りをしてきました。
それは、当社のシンボルマークに使われている山羊に端を発していて、農家がたまたま近所で飼われていた山羊に、出荷用のキャベツを与えたところ見向きもされず、自家用にすこしだけ作っていた野菜だけ口にした。それがすべてのはじまりでした。
市場に出荷する野菜には、化学肥料だけでなく、農薬も使われています。他方、自家用の野菜は「もったいないから」という理由だけで、高価な肥料も薬剤も使っていなかったのです。当時はまだ、農薬や化学肥料の弊害は知られておらず、有機肥料を使わないものは「清浄野菜」などと呼ばれていたぐらいですから、農家もまた換金作物には薬をかけるのがあたりまえ、という意識しかありませんでした。
それをくつがえしたのが山羊だったというわけです。初心を忘れないため、山羊はシンボルマークとなって、今なお、野菜本来のおいしさと安全性に目を光らせています。
薬を使わない野菜作りというと、まず頭に浮かぶのが虫や病気の問題ですが、それを敵と見なすのが現行農法。有機栽培においては、かならずしもそうではありません。
まず、害虫と呼ばれている虫たちですが、ここにひとつ不思議な話があります。有機栽培というのは一般に考えられているように、はじめのうちはなかなかうまくゆかないものです。なにを蒔いてもほとんど虫に食われたり、苗のうちに病気になってしまったりするからです。そしてこれは有機栽培農家の大半が経験していることですが、作物がようやく形になりはじめたころ、突然、どこからともなく大量のヨトウムシ(漢字では「夜盗虫」)が出現するのです。
ヨトウムシとはヨトウ蛾の幼虫で、大人の小指ぐらいの大きさの芋虫です。それが何千、何万という大群になって押し寄せてくるのですから、おそろしい光景です。だれもが頭をかかえこんでしまいますが、そのうち、もうどうにでもしてくれという気分になるそうです。そうして数日のうちに、ようやく出荷できそうになった作物が食いつくされてしまうのですが、奇跡が起こるのはその直後。ヨトウムシの大群が今度は次々と用水路に落ちて、あっという間に消えてしまう・・・。残されたのは土だけになった畑。しかしそれを契機に、今度はなにを作ってもうまくゆくようになるというのです。
芋虫たちは畑の土に残留している余分な窒素を取り除くため、身を挺して働いてくれたのだということが後になってわかります。用水路に身を投じたのは、畑で死んでしまったのでは元の木阿弥。せっかく吸収した窒素分が、また土壌に取りこまれることになるからです。あのとき、農薬などを使ってヨトウムシを駆除していたら、今も有機野菜などは作れなかっただろう、と口をそろえて農家はいいます。
ヨトウムシの洗礼を受けて一人前になった農家は、虫は敵どころか、自然界のバランスに欠かせない存在だということを知るようになります。自然界を味方につければ、虫は作物ではなく、作物の生育を妨げる雑草を食べてくれたりするのです。そして作物を虫に食われたら、それは自然界からのメッセージとして真摯に受けとめ、虫を排除するのではなく、土壌のほうに手を加えます。
病気も同様。人にとって病気が天からのラブレターであるように、農家にも作物のストレスを知らせるサインとなります。そういうストレスのない環境で育った野菜はやわらかく、本来アクや苦みをもつものでも甘く、やさしい味になりますが、それは作り手の野菜に対する愛情にほかなりません。
益子GEFでは、季節季節の旬の野菜をセットにして毎週、または隔週で会員に直送しています。
益子GEFの野菜セット
- ベジタブルセット
- 2500円(送料込み)
- 野菜たっぷりセット
- 3000円(送料込み)
- 季節の果物入りセット
- 4000円(送料込み)
- (果物も契約農家から、安全でおいしいものを厳選してお送りしています)
- 卵明舎の無投薬卵
- 各セットにオプションとして追加できます
- 10個:500円
- 6個:300円
1回だけのお試しセット:2800円(着払い手数料込み)も用意してします。お気軽にお申しつけください。
ご参考:11月のある週のメニュー
- 青首大根
- 小松菜
- ほうれん草
- 葉つきニンジン
- 椎茸
- 京菜
- 玉葱
- ほか
- 毎週7~8種類の旬野菜をお届けしています。
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