腰痛対策

2008年2月第2週

今週の野菜セット

左上から時計回り

またしても週末に雪が降りましたが、途中から雨に変わったので、たいした積雪にもならず、翌日の晴天でほとんど解けてしまいました。さあ、日曜日は雪かきになるぞ、と意気込んでいたんですけどね。

雪が積もっても、道路の雪は除雪車が一掃してくれますが、私道にそんなサービスはありません。したがって大きな道に出るまでの坂道は、延々と雪かきをしなければならないのですが、これがいい運動になるのです。厚着をしていると風邪をひいてしまうぐらい・・・。薄着でいても、雪かきを終えて帰ってくるころには汗だくになっています。

以前はこれが大仕事。うんざりしていたのですが、どういうわけか最近、苦にならなくなりました。翌日、腕の筋肉は張りますが、大人の雪遊びみたいな感じで、豪雪地帯の人から見たら、ほんとうに雪遊びぐらいにしか見えないでしょうね。遊びだと思ったとたん、こんなことでも楽しくなってくるのですから不思議です。

雪に閉ざされようと、肩すかしに合おうと、この時期は家の中にいることが多くなります。家の中でごろごろするのもいいけれど、そのうちに飽きてくる。その結果、本でも読むか、ということになります。このところ密教関係の本を読むことが多く、神を宇宙原理と捉えているところが古いにもかかわらず斬新で、科学そのものでもあるのですが、ま、これは個人的なことなので、その合間の息抜きみたいな感じで読んだ本が意外な啓蒙書だったので、そちらのほうを紹介させていただきます。

「サーノ博士のヒーリング・バックペイン」(春秋社)というのがそれで、すでに読まれた方もいらっしゃるでしょう。副題が「腰痛・肩こりの原因と治療」となっていますから、関心を寄せられた人も多いはずです。

腰痛は農家の職業病、と農家のみならず、わたしもそう思ってつきあってきたのですが、益子に多い陶芸家も、また一日中座り仕事をしている人もおなじように考えていたはずです。あるいは腰痛や関節痛は加齢が原因だと思っていたかもしれません。そのほかにも背骨の歪み、不自然な姿勢、やわらかすぎる、あるいはかたすぎる寝具と、腰痛の原因はさまざまにいわれていますが、それがぜーんぶウソ。いや、ウソとまではいわなくても、現代の迷信だったことを証明しているのがこの本です。

実際、これを読み終えたとき、長年にわたってまるで背後霊のようにわたしにつきまとっていた腰痛が、ウソのように霧散していたのです。自分の心の中にあったのものを素直に見つめるだけで、身体がこれだけ軽くなる。しかもタダ。本代だけです。

さあ、わたしやあなたの腰痛、あるいは肩こりや関節痛の原因はなんだったんでしょう?答えはこの本の中にありますからね。

「腰痛は<怒り>である」(春秋社・1300円)という普及版も出ています。あ、答えをいってしまったかな。ま、お悩みの方はご一読ください。

先週ご紹介した「病院出産が子供をおかしくする」の著者・奥村紀一氏も、以前、会報の中で腰痛が起きるシステムについて書いていましたが、おなじことをいっているにもかかわらず、わたしの腰痛が消えなかったのは、文章の長さの問題かと思われます。まるで暗示にかけるように、おなじことをいろんな側面から、ある程度時間をかけて聞かされる。これが治癒につながるのではないか、と思いました。

ですから一度読んだだけで症状が改善されなかった方は、もう一度読んでみてください。腰痛は<怒り>である、といってしまうのは簡単ですが、その怒りは爆発するような顕在的な怒りではなく、怒りと自覚されないまま、潜在意識の闇に葬り去られているものなので、これを見つけ出して自覚するには多少の時間が必要なのでしょう。

ついでに奥村氏がやはりヒーリング会報に書いておられた養生訓。これもすばらしかったので載せておきます。

一、自分がしていることで身体にわるいことでも、とりあえずは止めない。

二、身体にいいといわれることでも、やりたくないことはしない。

三、自分がしていることで身体にいいことは、止めずに続ける・・・。

ね、素敵でしょ。これでよけいな重圧から解放される方も多いでしょう。要はストレスから上手に逃げること。上記の普及版のタイトルにある<怒り>というのも、わたしたちが知らず知らず溜めこんでいるストレス以外のなにものでもないのですから・・・。

今週の野菜とレシピ

馬田さんの椎茸は、今週もセット分までは大きくなれませんでした。近年、これほど低温が続くことはなかったので、馬田さんも焦っているようです。でも、こればっかりは焦っても、焦がれてもどうしようもありませんものね。来週に期待するほかなさそうです。

代わりに大貫さんのしめじが入りました。このしめじ、石づきのところ落としてばらばらにし、ザルに広げて半日おくと香りがとてもよくなります。ほんのひと手間。それを酒煎りしてお吸い物にすると出しいらず。オリーブオイルで炒めてパスタにからめてもおいしいですよ。仕上げにレモン汁をたらすとさらにおいしくなります。

ター菜のように平べったい形をしているのが、はじめて登場するちぢみほうれん草です。使い方はほうれん草とおなじ。幸子さんの日本ほうれん草は甘みで人気がありますが、それに勝るとも劣らない甘さです。これもおひたしや炒めものでどうぞ。

野菜の甘みといえばニラが筆頭に上げられそうですが、これも寒さで生育が遅れています。来週には出てきますので、ご期待ください。