梅雨どきの臭い対策・蚊対策

2010年7月第2週

今週の野菜セット

左から

梅雨の中休み。ひさびさの晴天はうれしいけれど、太陽が顔を出したとたんに猛暑。暑さに慣れきっていない身体には堪えます。

でも、文句ばかりいってたら罰があたりそうなので、たまっていた洗濯物をかたづけ、ひさびさに布団も広げて日光消毒。家の中にも風を通します。そしてラベンダー摘み。ラベンダーは高温多湿に弱いので、花をつけたままにしておくと弱ってしまい、枯れることがあるからです。ラベンダーの香りで梅雨の憂さも祓えますしね。

梅雨どきの臭い対策。でも、排水溝などから上ってくる悪臭は元から絶たねばなりません。ここは微生物の力を借りたほうがよさそうです。

えひめAI・2という発酵液の作り方

用意するものは、プレーンヨーグルト:100グラム、砂糖:100グラム、納豆:4~5粒、イースト菌:4グラム、水:1リットル。これを大きめのビンに入れ、よくかき混ぜて35度前後の気温で1週間。発酵が進む過程で気泡が生じ、体積が増えるのでビンの蓋は外しておくか、軽くのせる程度で・・・。 わが家ではこれを発泡スチロールの箱に入れ、冬季は20~30ワット、今の時期なら10ワットの電球で保温。ヨーグルトメーカーや、オーブンのイースト発酵機能を利用している人もいます。

発酵が完了したら、上澄みはメットボトルやアトマイザーに移して、風呂場や洗面所といった水回り用。底に溜まったどろどろ部分は生ゴミ処理や堆肥作りに利用しますが、どろどろを排水溝に流しても、もちろんなんの問題もありません。排水溝の臭いが上ってくるようなら、寝る前に排水口に流しておきます。程度に応じて50~100ccぐらい。浄化槽で屎尿処理をしているところでは、毎日すこしずつトイレに流しているだけで、年に一度の汲み取りが不要になります。

老齢で体臭や口臭がきつくなったペットには、飲み水にすこしずつ入れてやるだけで臭いが気にならなくなりますし、泪目や目やにといった、獣医に見せるほどではないけど気になる症状も、すっきりさっぱり、きれいになります。本人には内緒ですが、老齢の母のお茶にもわからない程度に入れてたりして・・・。金魚鉢にもほんの数滴入れてやると、顔色というか、肌の色つやがよくなります。

よくテレビで宣伝しているような、室内や衣類の消臭にも使えると便利なのですが、残念ながら微生物の餌に砂糖を使っているので、これはやめといたほうがよさそうです。猫のマーキング被害に遭った布団にこれをシューシューしたところ、布団カバーが糖分でべとべとになってしまったという苦い経験がありますから。アリが集まっても困りますしね。

意外な蚊対策

家のまわりには睡蓮蜂がいくつもあり、雨樋の水を溜めておく瓶やバケツもけっこうあります。そこで必要となってくるのが蚊対策。ボウフラが湧いても網で掬って乾いた地面に撒いておけば大丈夫、と思っている人が多いのですが、ボウフラはからからになっても次の雨で復活し、無事、蚊になって大活躍できちゃうんです。なめとったらあかん、のですね。

そんなしたたかなヤツを迎え撃つのですから、よほど強力な薬剤か火炎放射器でも用意するのかと思いきや、これがえらく簡単で拍子抜けするぐらいです。要するにボウフラを湧かせなければいいわけですから、水瓶、バケツ、睡蓮蜂の中に粘土をひとつかみ、ばさっと入れておくだけ。えっ、それだけ? はい、それだけなんです。

粘土っですごいですね。野生のゾウやブタといった、体毛の薄い動物ってよく泥浴びをするでしょう。あれは日焼け止めと虫除けを兼ねているんですね。寄生虫駆除に食べることもあるそうです。そんなすごいものが入るわけですから、蚊もたじたじ。そんなところに産卵しても、子供たちは生き残れないでしょうからね。でも、なぜかミジンコは湧きます。ときにカワニナも生息して、思わぬところからホタルが出てきたりする。湧いたところで害のないものには、逆に居心地がいいのかもしれません。

そんな粘土が益子にはたくさんあります。陶芸の町ですから、うちの近所も陶芸家だらけ。茶碗や皿を成形すると、次に削りという作業があって、粘土クズが大量に出るのですが、それを再利用する人はすくなく、上記のような利用法をする人もあまりなく、もてあまし気味になっているみたい。そんなわけで、ほしいという方があれば野菜セットといっしょにお送りしますので、瓶やバケツの大きさを教えてください。

ガスコンロについている魚焼き用グリルの下に、水を入れるスペースがありますが、そこに粘土クズを敷くと、水のように毎回取り替える必要もなく、遠赤効果で魚がふっくらおいしく焼き上がるんです。魚の脂で全体がじっとりしてきたら取り替えますが、汚れたものは畑の肥料になります。廃物利用もここまで来ると立派。廃物ですから、遠慮なくお電話くださいね。

今週の野菜とレシピ

夏野菜が充実してきました。トマト茄子ピーマンオクラ空芯菜。あとはゴーヤとカボチャの登場を待つばかり・・・。春先の天候不順でどうなることかと気をもんでいましたが、まずはひと安心といったところでしょうか。

空芯菜はニンニクひとかけといっしょに、強火でさっと炒めて塩、胡椒するのがいちばんシンプルでおいしい食べかた。これといって特徴のある野菜ではありませんが、茎のしゃりしゃり感がさわやかで、暑い国で人気があるのもうなずけると思います。

焼き茄子はおなじみ。でも、焼きピーマンというと「えっ」という顔をされます。ピーマンをまるごと直火で焼いたものですが、これが意外においしく、野外で食べて以来、病みつきになっています。できればニラ醤油をかけてどうぞ。

オクラは熱湯をまわしかけてから小口切り。それを納豆に加え、あれば長芋もきざんで混ぜて、ねばねばパワーを寄せ集め、これをご飯にのせてもよし、蕎麦にのせて冷たい麺つゆで食べてもよし。ここのお昼にもよく登場する人気メニューです。名付けてぞぞぞ蕎麦。どんなに暑くて食欲が減退気味でも、ぞぞぞと入ってしまう夏の定番です。