風邪が大流行

2009年12月第2週

今週の野菜セット

左から

雨と晴天、寒さとぽかぽか陽気が交互にやって来る感じです。こんなときがいちばん風邪をひきやすいので、体温調整に気をつけたほうがよさそうです。暮れの忙しいときに風邪などひきたくありませんからね。

当方、人間のほうはぴんぴんしているのですが、猫が一匹、数日前からクシャミを連発。週末はぐったりして、ベッドから出てくる気配がないので、アラレちゃんが病院に連れて行きました。男の子なのに腹部がベタベタ。母親がわりに子猫たちの面倒を見ているので、どうやら夜間におっぱいを吸われているみたいです。それが風邪の原因だったりして・・・。

ときどき子育てに疲れるのか、帰って来ないこともあるので、野宿で風邪をひいたのかもしれませんけどね。今、犬猫の風邪が流行っていて、獣医さんは大忙しなんだそうです。重症の入院患者もいるそうですから、人間界のインフルエンザ騒動が影響しているのかもしれません。

ともあれ、風邪は万病のもと。みなさんも健康管理に留意してくださいね。

一方、山の中ではジステンパーが流行っているらしく、道路脇でタヌキの死骸に出くわすようになりました。

ジステンパーが流行するのは冬。それは狩猟が解禁になるからで、猟犬が病原菌のキャリアーになっているようです。猟犬自体はワクチンをしているので発病することはないのですが、抗体のないキツネ・タヌキはたまりません。次々に感染して、山から逃れるように自動車道路に出て来て倒れるみたいです。キツネもタヌキも犬科ですが、タヌキのほうが弱いのか、キツネの死骸はあまり見かけないんですけどね。

タヌキのほうが人里ちかくにいるせいかもしれません。車に轢かれる確率もタヌキのほうが圧倒的に多く、そうした不運なタヌキが何体も裏庭に眠っていますが、タヌキは柿が好物なので、かならず柿の木の下に埋めることにしています。柿のぐるりがいっぱいになったので、この秋、新たに苗を購入したぐらい・・・。その根元に、早くも新参者が一体。外傷がないので、たぶんジステンパーだと思うのですが、冬の間にここもいっぱいになってしまったらどうしよう?

車に轢かれたヘビは辛夷(こぶし)の根元。べつに意味があるわけでなく、それがいちばん大きな木なので、自然とその周囲に集まってしまったのですが、そういえばこの秋は一度も礫死体に出会いませんでした。ヘビが車に轢かれるのは春と秋に集中していて、どちらも気温が急に下がったとき、アスファルトの上で暖を取ろうとするからなんです。

この秋が暖かかったせいなのか。それともヘビそのものがいなくなってしまったのか。このあたりでも年々、減少傾向にありましたからね。霊園が賑わいすぎるのも困ったものですが、あまり閑散としていても、それはそれで気になるものです。

その霊園の落ち葉を掃いて焚き火をすれば、それがご焼香。タヌキのおかげで、今年もおいしい柿がいっぱい採れ、生きているタヌキにごちそうすることもできました。タヌキの命の循環に手を貸している分、柿の一部をいただいているといったほうがいいかもしれません。

一年おきにしか花を咲かせてくれなかった辛夷も、ヘビたちのおかげで毎春、みごとな花を咲かせてくれます。葉を落とした枝先に、もう花芽がたくさんついているので、今から春が楽しみです。

落ち葉焚きをした残りの大部分は米ヌカと発酵液を混ぜこんで、一年ぐらい寝かせます。裏山の落ち葉も集めたら、商売ができそうな堆肥の量になるのですが、家のまわりだけで手いっぱい。一見軽そうな落ち葉も、集めると相当な重みになるうえ、水分を含んだ落ち葉はさらに重く、それを定期的にかき混ぜて酸素を供給してやらなければなりません。人力でそれをやるとなると、畑のほうがお留守になってしまいますものね。

農家は各自、重機を使って堆肥作りをしているので、それを分けてもらったほうが楽なのですが、目の前の大量の落ち葉を無駄にするのがもったいなくて、能率のわるい堆肥作りに励んでいるしだいです。よって、今週は筋肉痛を抱えたまま仕事をすることになりそうです。うーん、でもがんばりますからね。

今週の野菜とレシピ

今週は白菜が入ったので、鍋ものセットになります。椎茸もほしいところですが、急に冷えこむことがあったりして、生育が思わしくないそうで、代わりにしめじが入りました。

青山さんの赤かぶはスライスして、葉っぱのほうもきれいなところは細かく切って一夜漬けにすると美味。うちでもよく作るのですが、すぐに売り切れてしまいます。

ほうれん草あぶら菜はおひたしに・・・。小松菜はさっぱり味のスープでお召しあがりください。

イタリアちゃんこ

暮れから新年にかけて、人が集まる機会も増えてきますので、今回は洋風鍋「イタリアちゃんこ」を紹介します。

用意するもの

お好みでアンチョビの塩漬け1缶。アンチョビが入ると、魚介類が少なくてすむので経済的でもあります。

土鍋を弱火にかけて、みじん切りにしたニンニクをオリーブ油でじっくり炒めます。濃厚な味にしたければ、このとき細かくしたアンチョビもいっしょに炒めてください。トマトの水煮は適当に包丁を入れてからここに入れ、同量の水も入れたら強火にします。鶏の挽肉に卵と塩少々を加えたものを用意。煮立ってきたら、スプーンで掬って落とします。鶏団子が浮いてきたら、白菜、しめじ、魚介類を入れ、塩・胡椒で調味。粉チーズをふりながらいただきます。

もちろん、チーズが苦手という方はそのままどうぞ。

スープがおいしいのですが、飲むのは禁止。きれいに中身を平らげたら、そこに生うどんを入れ、弱火でぐつぐつ煮るからです。そんじょそこらのトラットリアに負けないパスタで、クリスマス・パーテイーにも、これは使えそうですよ。(おいしいと思ったら、このレシピは保存しておいてくださいね。この季節になると「イタリアちゃんこ」の作り方は、というお電話がよくあって、こちらも電話だとつい、いいかげんなことをいったりしますので・・・)