地球の寒冷化?

2012年1月第2週

今週の野菜セット

左から

寒い毎日です。

朝の気温が氷点下になると、雪が降ったように地面が真っ白になるのですが、年が明けてからというもの、そういう光景が見られなくなりました。あれ、もしかしたら今日はあたたかいのかな、と錯覚するぐらい・・・。でも、一歩家を出ると、空気は刺すように冷たいのです。

今年はちょっと変じゃない?青山さんにそういったら、そらそうだっぺ。一ヶ月以上雨がないんだから、地面はぱさぱさ。霜になる水分も残ってないってこと。わかった?だからブロッコリーだってピンポン球より大きくなれなんじゃないか、といわれてしまいました。大きくなれないどころか、乾燥野菜になりそうだとか。

ひと雨ほしいところですが、今降ればまちがいなく雪になるでしょうから、農家はみんな頭をかかえています。

地球温暖化説に逆行するように、冬は年々寒くなってきています。ここ数年がそうだからといって、地球が寒冷化しているなんておおげさなことはいえませんが、地球温暖化説の根拠となっているデータが改ざんされたものだったことが発覚。二酸化炭素の排出量が急激に増えた産業革命以後のほうが、それ以前より平均気温が低かったこともバレてしまいました。

「不都合な真実」などという本を出したアル・ゴアが、環境保護家という仮面下で原子力産業と深くかかわっていたこともバレてしまったわけで、みんなバレバレ。それなのにあいかわらず二酸化炭素が悪者扱いされ、削減に向けて国際会議がまことしやかに続けられているわけです。二酸化炭素の排出規制などよりも、二酸化炭素を大量に排出する石油そのものの産出量がピークを迎え、半世紀も経たないうちに排出したくてもできなくなるという現実を見据え、そちらの対策を講じておいたほうがいいんじゃないかと思うのですが・・・。

そうなったら、今のような石油に頼った農業もできなくなります。価格競争のためといって、農地の大型化が推進されているようですが、そんな農地は五十年後には無用の長物となってしまうのです。すこしの農家が広大な農地を管理する時代はすぐに終わるとわかっているのに、目先の利益に走ろうとするのが今の政治家。むしろ時代に逆行したほうが、先進的なんですけどね。小数の強い農家より、たくさんの弱小農家がこの先、この国の胃袋を支えることになると思います。

弱小という点にかけては、最強なのがこのグループなのかもしれません。今年も温暖化か寒冷化かわかりませんけど、気候のはざまで右往左往させられそうですが、農業とはそんなものです。何百年も前から、順調な季節の巡りなどという理想的な気候はなかったでしょうからね。そんなわけで今年も泣き笑いで頑張りますので、未来のために弱小農家を支えてくださいね。

今週の野菜とレシピ

白菜が入ります。白菜が入ると、椎茸やネギもほしいところですが、椎茸はこの寒さで生育がわるく、ネギも葉がほとんど枯れているような状態です。でも、ご心配なく。椎茸はじっくり時間をかけた分、おいしくなりますし、ネギもあたたかくなれば復活し、あたらしい葉が伸びてくるはずです。

しかし、この寒さも白菜にはプラスに働いているようです。甘みと滋味を増した白菜は、単独で鍋にしても美味。ざくざく切った白菜を豚バラ肉のスライスと交互に重ねて土鍋に入れ、水はほんのすこし。酒と塩ひとつまみを入れて蒸し煮にします。これをポン酢で食べると絶品ですよ。菜食主義の方は豚バラ肉の代わりに油揚げを使ってください。

椎茸のかわりにしめじが入りました。白菜といっしょに鍋に入れるか、春菊といっしょにバター炒めでどうぞ。しめじは石づきを落としてほぐしてからバターで炒め、春菊も茎のほうから炒めて塩、胡椒してから葉のほうを加え、二・三度かき混ぜたら火から下ろして香りづけにバター少々を追加。醤油をたらします。パンにもご飯にも合いますよ。

芋茎は八つ頭の茎の皮を剥いて干しあげたもの。ぬるま湯か水でもどして、油揚げといっしょに濃いめの出汁でさっと煮ます。加熱時間が長すぎるとしゃりしゃりした食感が台無しになってしまうので、沸騰して芋茎が膨れあがったら味醂と醤油で調味。弱火にして二・三分もしたら、落とし蓋をしてそのまま冷ましながら味を染ませてください。ほのかな甘みと歯ごたえが身上です。


*野菜たっぷりセットの方には切り干し大根が入ります。これは凍結で商品にならなくなった大根のきれいなところだけ、もったいないので好子さんのお母さんが刻んで干したもの。かなりおおざっぱな刻みかたではありますが・・・。

芋茎とおなじように水かぬるま湯でもどし、油揚げといっしょに濃いめの出汁で煮てください。こちらのほうはいくら加熱してもかまいませんから、弱火でじっくり煮こんでくださいね。