冬の朝

2012年12月第3週

今週の野菜セット

左から

朝起き出すと地面は真っ白。冬らしくなってきました。

このあたりの冬景色といったら、雪ではなく霜のほう。一面、粉砂糖をまぶしたように白くなり、歩くとバリバリ、シャリシャリと小気味のいい音が立ちます。アスファルトの上も例外ではなく、それが溶けても細かい隙間には氷が残っていたりするので、人も車もスリップしやすくなります。とりわけ気の毒なのが自転車通学の中高生たち。今朝もカーブのある坂道で、派手に転倒することろに出くわしました。わたしの目前で転倒し、滑りながら車の前に出てきたので、咄嗟にハンドルを切りましたが、対向車がいなかったからいいようなものの、いたら今ごろは救急車か霊柩車で運ばれていたはず。

冷や汗ものでした。急ハンドルだったので、車自体、思わぬ方向に滑っていましたしね。男の子は恥ずかしかったのか、自転車に飛び乗るとなにごともなかったかのように走り去りましたが・・・。今ごろ、膝やら肘やらをさすりながら授業を受けているんだと思います。

通勤も通学も命がけ。みなさんも朝のおでかけには気をつけてくださいね。

でも、こういう事故はある程度気をつけていればなんとかなるものです。アラレちゃんは鬼怒川の長い長い橋を通ってくるのですが、橋の上というのは凍りやすいもの。そのため橋にさしかかると、みんなのろのろ運転になるんだそうです。事前に危険が察知されると、事故も回避されるというわけです。

ところが先日のトンネル事故みたいに、天井がいきなり落下してきたらどうしようもない。今はトンネルに注目が集まっていますが、ほんとうに恐ろしいのは老朽化した道路の陥没だといいます。これもおそらく大きな事故でも起こらないかぎり、安全神話にどっかり腰を据えるつもりなんでしょうが、高度成長期にばたばたを作られた道路網。そこを通過するのはロシアンルーレットみたいなものかもしれません。

それにしても、道路にせよトンネルにせよ、半世紀かそこらで老朽化するというのが信じられない。というのはローマ時代に作られた道路や橋が今なお、現役で使用に耐えているからなのですが、現代の土木技術っていったいどうなってるんでしょう。金がかかっているわりにはお粗末すぎると思いませんか。こんな調子では高層ビルだって、あっという間に老朽化するんだろうし、ましてや原発などもってのほか。この程度の技術で核のゴミなど、半永久的に管理できるわけがありませんものね。

ところでトンネル事故以来、関西方面の野菜セットの到着が大幅に遅れているようです。お歳暮シーズンに加えて、中央高速道を走れなくなった車が東名高速に流れ、渋滞気味なのが原因だと思われます。

ヤマト運輸にも問題がありまして、お中元やお歳暮で荷物が増えるとアルバイトが入るため、仕分けのミスが増えるそうです。それに加えて、今年からヤマトの配送車にはバックをしてはいけないという、妙な規制がかかっています。たしかにああいう後ろの確認ができにくい車では、バック時に事故を起こしやすいのですが、ドライブレコーダーをチェックしてバックした距離を調べ、それをドライバーの成績に反映させるというのですからびっくりです。

上層部が次から次へ新しいサービスを考え出すのはいいけれど、それに対応する現場はたいへん。そのうえそんな手枷足枷までつけられているんですからね。ドライバーのお兄さんが野菜セットを持ってきたら、たとえそれが遅配であっても、どうか労をねぎらってあげてください。よろしくお願いします。

今週の野菜とレシピ

田舎風の煮物

大根里芋にこんにゃくを加えて、たまには田舎風の煮物にしてみませんか。

大根は皮をむいて大きめの乱切り。里芋も皮をむいて塩もみしておきます。鍋を火にかけたら、適当にちぎったこんにゃくを入れて乾煎りし、こんにゃくの正面が白っぽくなってきたら油を加え、大根を炒めます。ざらめ糖も加えて大根の表面が透明になるまで炒め、酒と水を加え、頭とワタを取り除いた煮干と里芋を入れ、煮立ってきたら醤油とオイスターソース少々で調味。あとは落し蓋をして煮こむのですが、大根も里芋も30分もしないうちにやわらかくなります。お好みで唐辛子をふって・・・。煮干もいっしょに食べてくださいね。

ほうれん草とりんごのサラダ

ほうれん草とりんごのサラダが美味。バターかオリーブ油でシメジを炒めて塩、胡椒に醤油を少々。そこにざくざく切ったほうれん草を加えてひと混ぜしてもおいしいですよ。仕上げにレモンをたらしてください。

今週末は冬至です。おいしいものを食べて、あたたかくしてお休みくださいね。