空梅雨

2013年6月第1週

今週の野菜セット

左から

ようやくまとまった雨が降ってくれました。おかげで畑はもちろん、水が涸れかかっていた田圃も潤いました。

でも、翌日には早々に梅雨の中休み。中休みといったって、たった一日雨が降っただけなのに・・・。中休みじゃなくて、ずる休みだろうというのが農家の弁で、頼むから気象庁は梅雨入り宣言などしないでほしい。かれらが梅雨といったとたん、雨が降らなくなってしまうので、迷惑このうえないとのこと。それを税金でやっているのですから、ほんとに困ったものだと思います。

でもまあ、いずれ雨期はやって来るでしょうから、気長に待つしかありませんね。それよりも気にかかるのは夜風の冷たさで、過ごしやすいのはいいのですが、トマトの苗がさっぱり大きくなってくれないのが心配です。

植物にはありがたい雨の季節も、人間を含めた動物にとってはあまりありがたくないものです。食べものは腐りやすく、家の中にも黴が生えやすくなりますものね。毎年、この時期には消毒用アルコールや酢を使って、洗面所や廊下の隅など、黴の生えそうなところを清掃していましたが、今年はピリカレを使ってみました。

浴槽にピリカレを入れるようになってから、浴室に黴が生えなくなったので、それを応用したわけです。ピリカレを500倍から1000倍に薄めたものをスプレーするだけなので、作業も簡単ですし、アルコールを使っていたときのように、いきなりガス漏れ警報器が鳴り出してあたふたすることもない。消臭効果もあるので、梅雨に入ってからもときどきやってみようと思っています。

ただし黴が発生してしまってからでは、逆に黴をまき散らすことになりますから、アレルギーのある方は今のうちにやっておいてくださいね。

また、この時期になると増えてくるのがりんご酢の注文です。これを毎日少量ずつ飲んでいると、虫に刺されにくくなるといっておきながら、毎年、注文を受けてから、ああそうだ、わたしも飲んでおかなくちゃと思うところがいいかげん。みなさんよりはるかに虫の多いところに住んでいるというのにね。

今日も注文を受けたので、今夜から飲みはじめます。りんご酢を飲んでいると、蚊やブヨに刺されたところで、腫れも痒みもかなり軽減されるのです。酢を飲んでいない人といっしょにいると、そちらが一手に被害を引き受けてくれるので無事なのですが、ひとりでいるときは刺されにくいとはいっても、ゼロというわけには行きません。多少の献血はやむを得ないと思うしかありませんね。

山の中を歩いていてヤブ蚊に遭遇するたび思うのですが、昔のお坊さんたちは粗末な庵や山中で修行をいたわけですが、蚊取り線香などあるはずもなく、酢も飲まずにどうやって対処していたんでしょう。わたしなど動いているからいいようなものの、そこに座りこんでしまったら、三十分も経たないうちに形相まで変わってしまいそう・・・。もしかしたら身も心も極限までそぎ落とし、虫を寄せつけなくすることも修行のうちだったのかもしれません。

そうしてみると無農薬野菜などというのは、みんな修行僧みたいなものなんですね。そういうものと対峙するのに、まちがっても虫除けスプレーみたいなものは使えません。好子さんのように、食べものに別段気を遣っていなくても蚊にもブヨにも刺されないという人は別格。わたしのような凡人には、りんご酢のようなものが欠かせないみたいです。

今週の野菜とレシピ

今週は新じゃがが入りました。ほんとうはもうすこし大きくなるのを待ったほうがいいのでしょうが、この冬、じゃが芋が入らなかったので、青山さんに無理をいってしまいました。

堀りたてのじゃが芋は皮を剥く必要がありません。よく水洗いして、大きめのものは半分にして、フライパンの上で転がしながら油炒めしてから煮ると、皮が口の中に残りません。丸ごと湯がいて、塩で食べてもおいしいですよ。

きゅうりも今週は3本ずつになりました。酢のものにするときはりんご酢がおすすめ。微量でも飲まないよりはいいですし、身体の疲れも解消されます。

キャベツもさっと湯がいてから甘酢に漬けると、いつでも使えて便利です。

キャベツは先週よりかなり大きくなっています。うちのキャベツとちがって虫食いがないのは、防虫ネットを使っているからで、これは防鳥にもなるそうです。ま、修行にはならないかもしれませんが、便利なものは使ったほうがよさそうですね。