台風18号

2013年9月第3週

今週の野菜セット

左から

台風18号が接近中。おかげで農家は大いそがしです。

わが家のまわりでも、早朝からコンバインが動きまわり、エンジン音を響かせています。米はもちろん、乳牛の飼料となるトウモロコシも収穫が急がれているらしく、数キロ離れたところにいても機械音でそれとわかります。

飼料用トウモロコシは実だけでなく、葉も茎も収穫と同時に粉砕され、後ろの荷台に吐き出されるので、ものすごい音がするのです。それにくらべたら、稲刈りのエンジン音などおとなしいものですが、それでもそこら中から響いてくると、なにをしていても落ち着きません。収穫期の田園地帯には騒音の嵐が吹き荒れるのです。

でも、それをうるさいなどといっていたら罰があたりそう・・・。田植えも稲刈りも、機械化されて情緒はなくなりましたが、指をくわえて新米を待っている立場上、そんな贅沢はいえません。青山さんの新米も、もうすこしお待ちくださいね。通常栽培よりも田植えが遅れるので、収穫も月末まで待たねばなりません。来月には出荷できると思います。

まわりが騒々しくなってきたせいか、機械音に負けじと秋の虫の羽音も耳を聾せんばかりになってきました。すこしでも出入り口が開いていると、コオロギなどが侵入するので、家の中までにぎやかになります。

犬・猫の出入り口があるわが家では、夏はカエル、この時期にはバッタやコオロギが入ってくるので、思わぬところからバッタが跳びだし、夜が更けるとどこだかわからないけど、間近でリリリ・コロロという合奏がはじまるといった具合。リリリ・コロロならまだいいけれど、何年か前にクツワムシに侵入されたときには参りました。家具の後ろあたりにいるのはわかっているけど、耐震用に固定されているものですから動かすわけにも行かず、大音響のガチャガチャガチャに数日間悩まされ、睡眠不足になったものです。

音がしなくなって、ほっとしたのはいいけれど、それはつまり家具と壁の隙間に入りこんでしまった虫が、配偶者に恵まれることもなく餓死してしまったということですからね。それはそれで後味のわるいものでした。

台風18号がまともに上陸してきたら、今、盛んにラブソングを奏でている虫たちにも犠牲が出るはず。あるいは気圧の変化を感じ取っているからこそ、ここが勝負どころと演奏に熱が入っているのかもしれません。これも、うるさいなどといってたら、罰があたりそうですね。

日曜日、前夜から降りはじめた雨が、お昼ちかくなってようやく止んだと思ったら、青空がひろがって太陽も顔を出し、気温も高くなりました。まるで台風一過のよう・・・。もしかしたら、台風が海上にそれたのかもしれない、なんて暢気なことを考えながら、午後いっぱい、激しい雨にたたき落とされた栗やカヤの実を拾っていたのですが、とんでもない。これからが本番だったようです。

月曜日の午前9時現在、台風18号は愛知県に上陸した模様で、このあたりも風が強くなってきました。出勤途中に渡ってきた、益子町の中心部を流れる小貝川はほぼ満杯で、これに大雨が加わったらまちがいなく溢れだします。すでに土曜日の雨で、あちこちで土手が崩壊し、土砂が田圃や道路に流れ出しています。稲刈りの終わっていない田圃もけっこうあるようで、どうなることやら・・・。さつま芋を運んできた高橋さんのところも、芋を掘るのに忙しくて、稲刈りは後回しになっているとのこと。申しわけないことをしました。

愛知県に上陸した時点でこれなのですから、これからどうなりますか。みなさんのところも大きな被害がないよう祈っています。

今週の野菜とレシピ

今週はさつま芋が入ります。堀りたての芋ですから、袋から出して風にあててやってください。水分が抜けるにつれ、甘みが出てきますので、しばらく置いてからお召しあがりください。

新牛蒡も出てきました。こちらのほうは堀りたてのほうが美味。やわらかいうちならサラダにもできます。にんじんもいっしょに登場してほしいところですが、まだ爪楊枝ぐらいの大きさにしかなっていません。相田さんのにんじんがあるにはあるのですが、量がすくないので野菜たっぷりセットの方のみ送らせていただいています。

ラデイッシュはそのまま、お塩でどうぞ。間引き大根はおひたしがおすすめです。この大根が大きくなるのが楽しみです。

茄子は風に揉まれて傷だらけになるかもしれません。そんな茄子が届きましたら、焼き茄子にしてくださいね。