湯たんぽ

2014年1月第4週

今週の野菜セット

左から

週末にすこし空気がぬるみましたが、すぐに寒さがもどって来ました。とはいっても、来週はもう立春。日に日に陽光は明るさを増していくようです。

梅の蕾もわずかに大きくなった感じがします。その根元では福寿草がそれとわかるほど、蕾を膨らませています。地中では水仙なども、もぞもぞと身動きをはじめているんでしょうね。

そういう可憐な花のような情緒はありませんが、畑ではニンニクの芽がつんつんと土のうえに顔を出しています。他所のニンニクはもう十センチほどに育っていますが、毎年、わが家ではニンニクはいちばん後まわしになってしまうのです。今回は寒さが厳しかったので、もう無理なのかと諦めかけていましたが、松の内を過ぎたころから地面がすこしずつ盛り上がり、爪楊枝ぐらいの芽が顔をのぞかせるようになりました。そのたくましさに最敬礼。

日中のほんのわずかな時間を除いて、ほとんど冷凍野菜と化しているキャベツやブロッコリーも、わずかずつではありますが生育しています。好子さんのちぢみほうれん草も、今週から野菜セットにもどって来ます。パワフルな生命力をいただいて、冬の後半戦を乗り切りましょうね。

この冬は湯たんぽにはまっています。その昔、買ったまま放置されていたのが、暮れの掃除のときに出てきたのをきっかけに使いはじめたのですが、こんなすばらしい暖房器具があったのかと思いました。

夕飯がおわるころには、もう犬がベッドの上で寝ているので、湯たんぽにお湯を注いで敷布団とシーツの間にすべりこませます。ちょうどわたしが寝たときにお尻の下になるあたりで、寝ている犬の背中に沿わせる形になります。布団に入ると、お尻が熱いぐらいにポッカポカ。それをつま先で足元に押しやってからしばらく読書。なにか読まないことには眠れないのは、長年の習慣というより、病気みたいなものかもしれません。

足元がポカポカしすぎて、ときに布団の外に出してしまうこともありますが、かといって一度使いはじめたものを中断すると、今度はいつまで経っても手足が冷たくて眠れません。朝方になると犬が足元に移動して、湯たんぽのふくらみを枕にしているので、ますます手放せなくなってしまいました。

朝は湯たんぽを引っ張り出して、そのお湯で顔を洗います。ひと晩経ってもお湯はあたたかく、洗顔には熱すぎるぐらいですからたいしたものです。これぞエコ。周知のことかもしれませんが、今更のように感心しているしだいです。

ちなみに犬と猫。ベッドを共にするのは、どっちが楽だと思いますか?図体の大きさから考えたら、猫のほうがはるかによさそうですが、図々しいのは猫のほうです。人にもたれかかるので、身体はちいさくてもだんだんこちらが隅のほうへ追いやられ、朝方には布団のど真ん中を占拠され、ときに枕まで奪われて不自然な姿勢で寝ていたりする。寝返りを打とうにも、猫は頑として動こうとはしませんからね。

ところが身体の大きさが数倍あるにもかかわらず、犬のほうはそういうことがありません。寝返りを打つにも、漬け物石みたいな猫とはちがって、こちらに合わせて身を引いてくれるのです。蹴飛ばすような形になっても、困惑しながら動いているんでしょうね。アラレちゃんが夜中にうっかり猫のほうに足を伸ばして噛みつかれ、朝になったらシーツのあちこにに血がついていたというのとは大ちがい。もっとも彼女の猫はとくべつなのかもしれませんが・・・。

それが証拠に、犬と猫、双方と寝ていたときは伸び伸びとできなかったせいか、腰や肩が凝ってマッサージのお世話になることもしばしばでしたが、犬だけになった途端、身体の不調がなくなりました。猫には小さな炬燵を作ってやって一件落着。めでたし、めでたしで、それに湯たんぽが加わったのですからいうことなしで、快適な夜を過ごしています。

今週の野菜とレシピ

今週も寒さが続きそうなので、ふたたび鍋ものセットです。白菜は小ぶりで巻きも甘いのですが、これは結球時に寒さに遭ってしまったため。少人数のお宅にはちょうどいい大きさかもしれません。

馬田さんの椎茸も生育が遅れているようで、今週はしめじで代用させていだきました。来週あたりから出荷できるようになりそうです。

それよりなにより、ほうれん草が復活したのがうれしいですね。今週はまだ小ぶりかもしれませんが、しっかりと蓄えられた甘みをご賞味ください。