ツバメ・第二の巣作り

2014年6月第1週

今週の野菜セット

左から

田圃の早苗が背丈を伸ばし、緑が濃くなってきました。山々の新緑も色濃くなって、夏の様相を呈しています。先週は真夏の暑さでしたものね。急に暑くなったものだから、身体が対応に四苦八苦していたみたいです。

でも、今週は平年並みにもどりそう・・・。とはいっても、気象庁のいうことですからあまり期待はできませんけどね。

暑くなってくると頭が痛いのは、野菜の傷みです。そこへもって、ヤマト運輸から送料の値上げを持ちかけられています。クール料金にいたっては従来の二倍。去年、冷蔵設備の不備からクレームが集中したので、設備投資がかさんだせいでしょうか。金額が大きくなりすぎるので、ほかの運送会社にも打診してみましたが、ガソリン価格が上がっていることもあって、どこも運送料がアップ。クール料金も似たり寄ったりという状況でした。

そこで誠に申しわけありませんが、この夏からクール料金を一部、負担していただけないでしょうか。これまでは全額こちらで負担していましたが、夏の野菜セットは青ものがなくなる代わり、トマトや茄子といった果菜が中心になるので、仕入れ価格が高くなります。それにクール料金もかかってくるわけですから、夏を乗り切るのがけっこうたいへんだったわけです。段ボール代も十年前の倍に値上がりしてますしね。

そんなわけで気温が30度を越す間は、クール差額として200円ずつ負担していただきたく、お願い申しあげるしだいです。それまではできるかぎり保冷剤で対応させていただきますが、夜間到着の荷物など、きびしい状況が予想される場合は今月から差額を請求させていただきたいと思います。心苦しいお願いですが、事情を汲んでお許しください。

いい辛いことをいってしまって、ほっと胸をなでおろしたところで、ツバメの話題です。

先週のはじめ、代わる代わる巣から出てきては羽ばたきをしていた雛たちが、三日も経たないうちに巣立ってしまって、逞しいもんだなあと思っていたら、親鳥が新しい巣を作りはじめました。去年の巣を再利用していたのですが、二度目の子育ては無理と判断したんでしょう。二羽がせっせと梁の側面に泥を張りつけて、これも四日ほどで仕上げてしまいました。

子育てが一段落したんだから、一週間やそこらのんびりして、夫婦でくつろげばいいのに、と思うんですけどね。慌ただしく二度も三度も子育てして、秋になればまた長旅がはじまるのです。使命感に駆られた厳しい人生(?)に見えますが、あんな風に自由自在に飛びまわれたら、それだけでも幸福そうではありますが・・・。思えば犬や猫のように狩猟が遊びになってしまった生きものより、ずっと充実した暮らしを送っているのかもしれません。

この事務所の窓から見える隣家の軒下では、スズメが子育てをしています。屋根の下の通気口のようなところに営巣しているのですが、こちらも一回目の子育てを終えたばかりらしく、古い巣材を捨て去って、今、新しく小枝や枯れ草を運びこんでいるところです。その合間に交尾をしています。

ツバメの交尾は見たことがないけれど、ここは目と鼻の先に巣があるのでラブシーンも手に取るように観察できるわけ。巣材を運んできた小ぶりなほうが電話線の上でひと息ついていると、ひとまわり大きいオスがやって来て、羽ばたきながら何度も交尾を繰り返す。その間、オスはやたらとメスの頭を突くんですね。しかもしつこい。メスはいいかげんにしてよ、とばかりに飛び立ちますが、また手ぶらでは帰ってこない。そこでまたひと休みしていると、オスが乗ってくる、といった具合です。

しかもオスは巣材を運ぶでもなく、交尾のとき以外はぼーっとしているんです。そういう役割分担になっているのが、このオスだけが特別にヒモ体質なのかわかりませんが、ツバメはオスもかいがいしく働いて、立派に育メンもやっている。さすがに燕尾服を着たジェントルマンはちがうのかも。今度はガレージの入り口近くに営巣しているため、車を入れることができなくなってしまいましたけど、これぐらいは我慢しなくちゃね。

今週の野菜とレシピ

今週はスナップえんどうが入る予定でしたが、春以降の強風に揉まれて蔓がダメになり、ほとんど収穫しないうちに枯れてきたとのこと。申しわけありませんが、代わりにどじょうインゲンが出てきました。てんぷらか炒めもの、あるいは湯がいてマリネにしてどうぞ。

新じゃがも出てきました。堀りたてですから、よく水洗いしたら皮を剥く必要はありません。新じゃがが出たとき、うちでかならずやるのが簡単肉じゃが。ベーコンか生ハムを50~100グラム、包丁を入れておきます。じゃが芋は皮をつけたまま適当な大きさに切り、フライパンで油炒め。強火でしっかり炒めるておくと、食べたときに皮が口に残りません。転がしながら、表面に火が通ったところでベーコンを加え、ひたひたまで水を入れ、醤油少々をまわしかけて煮ます。落とし蓋をして15分前後でやわらかくなりますから、塩加減を調整したらできあがり。塩も胡椒も必要ありません。できればベーコンは生のもの、パンチェッタを使ったほうがおいしいですよ。

季節の別注品のお知らせ

益子GEFの塩がおいしくなりました。

オーストラリア産の天日塩ですが、従来の粉砕岩塩にくらべて粒子が細かく、かたまることもありません。それよりなにより味がまろやか。味噌汁を作るときにも仕上げにほんのひとつまみ、塩を入れるとまるで旨味調味料を加えたようにおいしくなります。

ぜひ一度お試しください。800g:480円でお分けしています。