早いものでもう師走

2014年12月第1週

今週の野菜セット

左から

早いものでもう師走。何十回も繰り返されて、手垢にまみれ、すり切れそうな言葉なのに、毎年感慨深く、ある種の衝撃すら伴うのはなぜなんでしょう。今年も、早いものでもう師走、になってしまったんですね。

なにもかも今年のうちに片付けて、新年を迎えなくてはならないわけでもないのでしょうが、ただダラダラと月日が流れて行くのを防ぐため、一年の終わりとしたのが師走なのかもしれません。めまぐるしい年末と新年の脱力。この緩急で単調な暮らしにけじめをつけるのが古人の目的だったんでしょうが、それに経済効果なんてものが加味されるから、巷は騒々しくなる一方です。

忙しいから、心が亡くなる。慌ただしいから、心が荒れる。ただでさえ殺伐としているところへもって来て、今年は衆議院選挙なんだそうです。はあ?、という感じですが、どうしたらいいんでしょうね。小選挙区制とやらで投票は制限されるわ、市井の個人が清き一票を入れたところで団体票にはかなわない。いっそ棄権したほうが確固たる意思表示になるのかも、と思いつつ、毎回老母に促され、お昼ご飯につられて投票場へ行くという体たらく。みなさんはどのようにしてらっしゃいますか?なんかいい意思表示の方法があったら教えてください。

ついにできてしまいましたねえ。神奈川県藤沢市にスマートシテイなんてものが・・・。全戸ソーラーパネルつきの住宅で、周囲にもソーラーパネル。シテイ内すべての電気がそれで賄われ、災害時にも停電とは無縁というのですが、そんなところで火事でも起きたらどうするんでしょう。危なくて放水などできない上、パネルからは毒性の強いものがぼんぼん飛び出してきそうです。

第一、そんな電磁波の強いところに住んでいたら、健康被害も心配ですしね。子供たちにとっても深刻な問題で、こうなったら依然として放射性物質の数値の高い地域で、やむを得ず子育てをしているのとどっちが危険か。お母さんたちが危険を熟知している分、なんの疑いもなく最先端のエコライフを享受しているところより、子供たちは守られていたりして・・・。

ナショナルはこれを輸出するんだそうです。原発をトルコに売るという話にはびっくりしましたけど、これも小規模とはいえ災害を輸出するようなもの。もうちょっとまともなものを売ってくださいよ。ただでさえエアバッグの不祥事が国際問題になっているのに、泥の上塗りじゃないですか。気象庁が今年は暖冬なんていってましたが、お寒い話ばかりが続くようです。

今週あたりから寒さも本格的になるそうです。お寒いニュースは困りますけど、空気が冷たくなるのはしかたがありません。師走ですものね。

寒いうえに季節外れの雨も多いようです。例年なら今頃は毎日のように乾燥注意報が出て、消防署が忙しくなるんですけどね。おかげで落ち葉も水をふくんで、ずっしり重たくなっています。落ち葉攫えはたいへんですが、堆肥作りには最適の状態。例年なら落ち葉の山を作るのは簡単でも、そこにまんべんなく水分を行き渡らせるのがむずかしいんですね。今年はこんな案配なので、米ぬかさえ振っておけば発酵にムラもなく、半年後には上等の堆肥ができあがるというわけで、張り切ってます。

外仕事をしていると、どんなに空気が冷え切っていても、身体がぽかぽかしてきます。暖房も自家発電がいちばん快適みたいですね。

今週の野菜とレシピ

この冬最後の白菜が入ります。早すぎるんじゃない?と思われるかもしれませんが、今年は気温が高いため大根も白菜も生育がよすぎて巨大化しています。中でも白菜はこのままだとひび割れて裂けてしまいそう・・・。そんなわけでセットに使った残りは直売所に出すことになりました。

白菜は新聞紙にくるんで、暖房の届かないところに立てておくと、一ヶ月ぐらいは保存が効きます。

また鍋ものには椎茸などキノコがつきものですが、馬田さんのところでは夏場の温度管理がわるかったせいか、菌床の生育がわるく、年内の出荷も危ぶまれているとのこと。あーあ、馬田さん、またやっちゃったんですね。四半世紀もキノコ屋をやってるわりには失敗が多く、失敗そのものはチャレンジ精神旺盛ということでわるいことではないのですが、やっぱり季節のものですから季節になったら出てきてほしいものです。

今週、急に白菜の出荷が決まったので、青山さんのキャベツは来週に先送りされました。今回入った赤大根は一夜漬けかサラダ用。イチョウ切りにスライスして、鰹節を天盛りにして酢:1、油:1、醤油:3のドレッシングで・・・。油はクセのないもの、グレープシード・オイルか亜麻仁油を使ってくださいね。

玉葱は先週に引き続き、500グラムずつ、調整役として入っています。