春の鳥・2
2014年3月第4週

左から
- 小松菜
- 春菊
- キャベツ
- 京菜
- ジャガイモ
- カブ
朝夕はあいかわらず冷えこみますが、日中の日差しは強く、気温も高くなってきました。寒暖の差が大きいと風邪をひきやすくなるので、おたがいに用心しましょうね。
風邪のひきはじめは花粉症と症状が似ているので、今年もドキリとした瞬間がありました。なぜか夕飯のころになるとくしゃみを連発するので、慌てて「びわ健」を飲みはじめたら、すぐに快癒。夕刻の犬の散歩で汗ばんでいたのが、ちょうどそのころ気化していたようです。以来、体温調節に気をつけながら歩いていますが、それは山歩きに限ったことではありません。季節の変わり目は少々格好がわるくても、着脱のしやすい衣類を重ねたほうがよさそうです。
他人事みたいで申しわけありませんが、花粉症は風邪のように予防するわけには行きませんので、今年も「びわ健」で乗り切ってくださいね。
ウグイスのさえずりが盛んになってきましたが、それより賑やかなのがキジの声。いたるところからケーン、ケーンと勇ましい雄叫びが聞こえてきます。
キジも啼かねば撃たれまいに、という言葉がありますが、キジが縄張りを主張しはじめるのは猟期が終わってから。それを待ちかねていたかのように啼きはじめるので、アラスカのムース猟の話を思い出しました。
星野道夫さんによると、アラスカでは町の中で暮らしていてもムースに遭遇することもめずらしくないそうで、庭先にも平気で入ってくるそうです。交通事故も多く、ムースというのは鹿の仲間ではありますが、牛並の大きさなのでドライバーが死に至ることもあるのだとか。
ところが秋になって、新聞の一面に「ムース解禁」のニュースが出たとたん、ぴたりとムースの姿が見あたらなくなるといいます。ムースは新聞が読めるのではないか、とまことしやかにささやかれているとのこと。
では、キジはどうやって狩猟の情報を得ているんでしょう。ほんとうのところは、環境省や各自治体が繁殖に差し支えのない時期を選んでいるんでしょうけど、ムースが新聞のトップ記事を見て姿を消したり、キジが自治体のホームページにアクセスする姿を想像したほうが楽しいし、気分もいい。根本的な森林対策はなにもしないで、鳥獣保護など口にされても困りますものね。
キジのオスはクジャクのようなあでやかな姿をしていますが、ハーレムを作るので闘争心が強く、気も荒いようです。山の中で出会っても道をあけてくれないし、犬が近づいても逃げるどころか応戦してきます。身体が大きいので飛ぶのが苦手なのかもしれませんが、山道でキジに遭遇するとこちらが回り道をしなければなりません。メスは簡単に道を譲ってくれるんですけどね。
そんな鳥ですから営巣する場所もかなりいいかげんで、小枝を編んだ籠のような巣が道ばたにあったりします。ヘビを捕食するので、卵を狙われることもないのでしょう。鶏卵よりふた回りぐらい小さいのが五~六個、色合いはウズラの卵に似ています。オスが道を譲らないのは、近くにそんな巣があるからかもしれません。
今年ももうすぐそんな季節がやって来ます。今年はうちの犬がキジの卵を盗んだりしませんように・・・。
庭先では、いつの間にかツクシが顔をだしています。日が落ちるのと競争するようにツクシを摘む季節になっているんですね。
でも、夕刻の風はまだまだ冷たく、夢中になっていると、また花粉症のようにくしゃみの連発がはじまります。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、おたがいに用心しましょうね。
今週の野菜とレシピ
今週は待望のキャベツが入りますが、冬の間に凍結と解凍を繰り返したせいか、傷みの出ているのが多く、育ち具合もあまりよろしくないようです。が、その分、生き残ったキャベツが甘みをたっぷり蓄えているはずです。ロールキャベツにするような大きさはありませんが、炒めもの、あるいは生のままスライスしてどうぞ。
白かぶは漬けものより、味噌汁かスープがおすすめ。半分か四分の一にして、ラデイッシュのように味噌+マヨネーズで食べるという手もあります。
京菜はざくざく切ってサラダにします。ちりめんじゃこを油炒めしたものを載せ、フレンチドレッシングに醤油少々を加えて和えるとご飯のおかずにもなります。
じゃが芋は今回が最終便。青山さんの新じゃがが出てくるのは6月前後になります。