雪の山

2014年2月第3週

今週の野菜セット

左から

また雪が降りました。今回の積雪もけっこうありましたが、途中から雨になってくれたので、雪かきは最小限で済みました。とはいえ、雨水混じりの雪は重いので、労力はおなじかもしれませんけどね。

わが家では、いちばん軽くて使いやすいプラステイック製の雪かきシャベルが壊れてしまいました。二十年も前に買ったものなので無理もないのでしょうが、新しいものを購入しようにも、こんなときですからどこの店頭にもありません。一見、効率がよさそうだけど、いざ使うとなると女手ではどうにもならないものとか、シャベルそのものが重たいものなど、そんなものしか残ってないので、今回はけっこう苦労しました。

今週中にもまた降るそうですが、どうなりますことやら・・・。もっともこの程度の雪で文句をいっていたら、どか雪と格闘している人たちから叱られそうですけどね。

生活圏内の雪は困りものでも、山の中の雪となるとまた見方がちがってくるようです。雪が降るとテンションの上がる犬につられて、トレッキングシューズにスパッツとアイゼンで完全防備。両手にストックで山歩きをすると、これが爽快で、仕事のことも農家の苦労も忘れて、雪が降るたび、今度はどこへ行こうかワクワクするしまつ。こんなことをしてる場合じゃないんだけどなあ、と思いながら日曜日、また一日中ほっつき歩いてしまいました。

風が強かったので、今回は尾根を避けて沢登りに挑戦。山水画のような趣のある雪渓も、膝が埋まるような雪に閉ざされるとそれどころではなく、おまけに倒木も増えているので、今回は犬も人間も必死でした。途中で後悔しましたが、急斜面を引き返すのは登りよりもたいへんそうなので、いつもの倍ぐらい時間をかけてなんとか登りきりました。

山頂に出たとたん、強風に吹き飛ばされそうになりましたが、風のないところを探して休憩。今回は途中からいっしょになった男性が、初対面だったにもかかわらず、携帯コンロで煮込みうどんを作ってご馳走してくれました。雪山で出会った人たちは、みんな食糧を分け合います。そういうところも雪山の魅力のひとつなのかもしれませんね。

今週の野菜とレシピ

青山さんの芋茎が入ります。これは八つ頭の茎の薄皮を剥いて干しあげたもの。半日ぐらい水に浸けてからお使いください。油揚げといっしょに煮るとひなびた味わいになりますが、煮すぎるとしゃりしゃりした食感がなくなってしまうので、短時間で仕上げてください。味噌汁の具にしても、ほんのり甘くて美味。煮ているときには膨らんで鍋からはみ出しそうになりますが、火を止めるとしぼむのでびっくりしないでくださいね。

この寒さで馬田さんの椎茸がちぢこまっているようなので、今週はしめじが入りました。油炒めして塩、胡椒。醤油も少々加えて、火を止めてからエシャロットの小口切りを散らすとおいしいですよ。

雪山の魅力はともかく、そろそろ雪が解けてくれないと野菜が育ちそうもありません。春が待ち遠しいですね。