ツバメの異変

2014年7月第2週

今週の野菜セット

左から

梅雨空が続きます。そのうえ今週は台風8号が接近中とのこと。しばらく鳴りをひそめていた余震も、このところまた頻繁になってきました。地上で強権がのさばると天候が荒れる、という話を聞いたことがありますが、この調子ではますます天災が増えそうな気がします。自衛隊が戦争で忙しくなってしまったら、だれが災害に対処してくれるんでしょうね。

わが家でも小さな異変が続いています。ツバメが二度目の巣作りをして、それが落ちてしまった話はしましたよね。それから気をとりなおして、また新しい巣を作ったのですが、それが完成したとたん、ツバメが姿を消しました。どういうことなのか、気を揉んでいたら、数日後に姿を現したので、泥と唾液をこねた巣が乾くまで待っていたのだとわかりました。

それから、一回目に巣立った子供たちまで帰ってきて、しばらくはにぎやかだったのですが、そろそろ抱卵がはじまるのかなというときになって、また巣が落ちてしまったのです。今度も巣の中に羽毛がたっぷり敷きつめられていましたが、卵はなく、それはラッキーなことではあったのですが、それっきりツバメの姿は見えなくなってしまいました。

二度も凶事が続いたのですから、出ていってしまうのも無理はないのですが、どうしてこんなことになってしまったのか。もしかしたら来年はもう、ここには帰って来ないのかもしれず、こちらまで気落ちしているしだいです。それもこれもアベがわるい、なんてむかっ腹を立てたりしてね。そういえば東京大空襲のときには、ツバメもたくさん犠牲になったんだろうな、なんて、これまで考えもしなかったことに思い当たりました。

でもまあ、カラスの子供たちを見ていると、そんなこともしばし忘れてほのぼのした気分になります。もう親と一緒に飛びまわっているのですが、大きな図体をしてまだご飯は自分で食べられない。それで親の後を羽をふるわせながら、真っ赤な口を開けてついてまわっているのです。

以前、巣から落ちてしまったカラスの雛を保護したとき、この大きさならひとりで食事ができるはず、と思っていたのに、カラスの好みそうな肉片にも卵焼きにも知らんふり。体調でもわるいのかと思いましたが、念のために小さくちぎって口元に運んでやったら、食べること、食べること。カラスは親鳥とたいして変わらない大きくなっていても、まだまだ親離れができないのでした。

ひとりで食べられるようになると、親が雛を追い払うようにして自立を促します。それが夏の終わりごろ。そのころを見計らって、窓を開けてやったら、二・三日、出たり入ったりを繰り返してから姿を消してしまいました。あのときも、寂しかったなあ。たまには挨拶に来てくれるんじゃないかと期待していたのに、それっきりだったのですから。もっと小さいうちに保護していれば、そんなことはなかったんでしょうけどね。

ひとりで留守番をしている間、扇風機を分解したり、目覚まし時計をひっくりかえして、裏側のネジを外してしまったり、どうしたらそんなことができるのか、ともかく手先というか口先の器用なヤツでした。わたしが一ヶ月がかりで完成させた千ピースのジクソーパズルも、全部バラバラにして、しかもご丁寧にそれを水浴び用の盥に浮かべてふやかしてくれましたしね。

カラスの子供たちが飛びまわるようになると、あのハシボソの雛のことが懐かしく思い出され、あれから十年、元気でいるのだろうかと気にかかります。このあたりも都会型のハシブトガラスが増えて、ハシボソは少数派になりつつあります。世界はどんどん変わっていきますが、その方向性は自然界も人間界もまちがっているような気がするのですが、これもまた自然のなりゆきなんでしょうか。

今週の野菜とレシピ

今週は好子さんの枝豆が出てきたので、予定していた玉葱は後回しになりました。これも鮮度が落ちるにつれ、甘みがすくなくなってしまうので、できるだけその日のうちに湯がいてお召しあがりください。

ニンジンが続いていますが、この時期、畑に置いておくと傷みが出やすいので、大きくなる前に出してしまいたいそうです。ニンジンを保存するには、葉っぱを根元から落として新聞紙でくるみ、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜ボックスに入れておくと一ヶ月ちかく大丈夫です。

青山さんのキャベツも入りました。小ぶりではありますが、やわらかい奥手の春キャベツ。生のままでも、炒めても・・・。さっと湯がいて甘酢漬けにしてもおいしいですよ。

今週も収穫量が安定しないため、オクラピーマンはどちらか一方が入る形になりました。来週は好子さんのプチトマトが出てきそうです。