ツバメの事情
2015年6月第3週

左から
- バジル
- ナス
- トマト
- ドジョウインゲン
- 未生柑
相変わらず梅雨入りしたのかしないのか、はっきりしない空模様が続きます。晴れた日にはそれなりに気温も上がり、真夏並みに暑くなるのですが、夕刻になると風が冷たくなる。朝夕は肌寒く感じられるぐらいです。
夜間の気温が低くくなると、わたしたちは過ごしやすくていいのですが、夏野菜には都合がわるそうです。遅霜が降りるわけではないので、壊滅状態にはなりませんが、生育はかなり抑制されます。茄子もきゅうりもインゲンも、花盛りにはなっていても、そこから先がなかなか進まないんですね。乾燥に強く、低温にも比較的強いズッキーニだけが元気みたいです。
夏風邪が流行ったりして、人も動物も今ひとつ元気がありません。わたしの顔面トラブルも治まりつつあるとはいえ、眼のまわりがいつまでもむず痒くて腫れぼったく、首まわりもしつこく痒みが残ります。漢方医のところに行っても原因がわからないものだから、煎じ薬も効果があるのかないのか・・・。今はもう、なんか知らんけど出たいものがあるなら出てしまえ、と開き直って、朝晩「びわ健」だけを飲むことにしています。
こんな過渡期に元気なのは、冬の間、雨水受けの底のほうで死んだようになっていた金魚ぐらいなものでしょうか。猫は相も変わらず食べては吐き、吐いては食べを繰り返していますし、犬もだんだん食欲が落ちてきて、庭先にできるベリー類、ブルーベリーやジューンベリー、ユスラウメ、木イチゴに桑の実、そんなものばかりに執着しています。動くと暑いせいか、散歩にもあまり出かけたがらないし・・・。変な犬です。
小指大だった金魚たちもいつの間にか大きくなって、今では鯉と間違えられそうになっていますが、それがわたしの足音を聞きつけてチャポン、チャポンと水面を叩くと、それがご飯の催促です。日に何度もそれをやるので、最近ではあまり近づかないようにしています。だって、これ以上大きくなられたら、池でも掘らなきゃならなくなりますから・・・。
室内にいる水棲動物、ウーパルーパは犬猫並みで、先月の夏日あたりから食べものを受けつけなくなっています。これも小指大だったのが大きくなりましたが、これから数ヶ月はほとんど絶食状態で、冬の間に大きくなりすぎた腹まわりをすっきりさせることになります。メキシコ山椒魚というぐらいだから、寒さに弱いのかと思っていたら、山間部のせせらぎに生息しているので暑さのほうが苦手だったんですね。これからは餌の必要がなくなる代わり、水温が高くなりすぎないよう、温度管理が大変になってきます。
人も動植物も、地を這うように暮らすものは本格的な夏を目前に、早くも疲れ気味ですが、空を舞う鳥たちは雨の中でも炎天下でもすこぶる元気がよさそうです。あんな小さなスズメたちでさえ、どこにそんな力があるんだろう、と思われるほど・・・。毎朝、早くからうちの母の部屋の前にたむろして、ご飯が出てくるのを待っています。ほんとは山鳩のために用意した餌なんですけどね、最近は子連れになって、親よりも大きく見える雛たちが口移しに餌をもらっています。
気になるのは遅れてガレージにやって来たツバメたちですが、ようやく巣が完成。一羽が中に入っているので、いよいよ産卵かと思っていたら、翌朝には巣が落下していました。焦って、壁土が乾ききっていないうちに産卵などしようとしたからだと思っていましたが、事件の目撃者がいたのでした。それは夜中に蚊にささえながらガレージで喫煙していたうちの息子で、彼も一羽が中に入っているので卵でも生んでいると思ったそうです。が、それにしては動きがせわしないので観察を続けていたら、そのうちに巣の一部が落下。続けて見事に二つ割りになった巣が、目撃者の顔をかすめて落ちてきたんだとか。
お母さん、ツバメが三羽いたでしょ。お母さんは助っ人だろうっていったけど、おれ、なんかおかしいと思ってたんだよね。たぶんオスかメスが去年いっしょに巣作りしたのとは別の、新しいオスかメスといっしょに巣作りをはじめたところへ、渡りの途中、なんか知らないけどトラブルに巻きこまれて遅れをとっていたオスかメスが追いついてきて、ぜったい許さん、となったんじゃないか、というのが彼の説です。
それはどうかわかりませんけど、すぐその脇にまたつがいが新しい巣を作りにかかりましたが、完成を目前に二羽が失踪。今度はつがいだけになっていたので、どちらか一方のオスかメスが身をひいたんでしょうが、息子のいう通りだとすると、一度ひびの入った信頼関係は回復できなかったということになるんでしょうか。うーん、こっちとしてはなんでもいいから、ちゃんと子育てして旅立って、また次の年も・・・という風に、安っぽいドラマなど介入する余地のない、連綿と続く活動を黙々と担ってほしかったんですけどねえ。
空き家になった巣のところに、また別のカップルが来ているみたいです。さあ、今度はどうなりますか・・・。
今週の野菜とレシピ
今週は待望の茄子が入りますが、夜間が低温のため生育が遅れ気味。収穫量が安定しないので足りないところは愛媛のきゅうりで補わせていただきます。きゅうりが入ってしまった方はごめんなさい。
それにくらべて元気なのがズッキーニ。トマトもハウスの中にいるので支障はなさそうです。フライパンにたっぷりのオリーブ油を入れ、低温でじっくり先週の残りのニンニクを炒め、5ミリ前後の輪切りにしたズッキーニも加えて炒めます。アンチョビの油漬けがありましたら、油ごと加えるとおいしくなります。なければ塩、胡椒したとき、オイスターソースを多めに入れてください。(アンチョビを使うときには塩は入れず、香りづけ程度に醤油をたらす程度で・・・)火を止めてから適当に包丁を入れたバジルを加えて耐熱皿に広げ、その上にスライスしたトマトを並べます。後はパルミジャーノもしくはとろけるチーズを振って、200度前後のオーブンで焦げ目をつけるだけ。これが意外とご飯に合うのです。
バジルは到着時、しおれたようになっているかもしれませんが、水を張ったボウルに浸けてからザルに上げるとシャキッと生き返ります。すぐに使わない分は刻んでから冷凍し、必要に応じてお使いください。
季節の別注品のお知らせ
- らっきょう(1kg)600円
- 実山椒(100g)250円
- 青梅(大粒)キロあたり800円
- 青梅(小粒)キロあたり600円
*らっきょうと青梅は6月上旬から中旬にかけて・・・。
実山椒はうっかりしていたので、すぐにでも送れる状態になっています。
*事務所が留守になっていましたら、留守番電話にご用件を入れ、お名前も 忘れずに入れておいてください。後ほどこちらからお電話さしあげるようにしています。