安保関連法案のこと

2015年7月第4週

今週の野菜セット

左から

台風11号による大雨で、このあたりの河川も溢れそうになりましたが、事なきを得ることができました。大雨もこのあたりではなく、上流の那須・塩原方面に集中したため、増水したみたいです。後には12号も控えていますが、これがおなじような進み方をすれば、今度はどうなるかわかりませんね。

今回の農業被害としては微々たるものではありますが、吹きもどしの強風に煽られて茄子やきゅうりが傷ついています。第二弾として用意されていたズッキーニも、大半が芯の部分をねじ切られ、ダメになるかも・・・。青山さんのゴーヤの支柱も、大きく傾いているんでしょうね。

四国や九州の被害はこんな生やさしいものではないのでしょうが、でもまあ、台風がどんな爪痕を残したにせよ、それは一過性のもの。安全保障関連法案のように先の長い、しかも先へ行けば行くほど被害が膨らむようなものではありません。不都合ではあっても台風というのは浄化作用ですから、人為的なものとはくらべられませんが・・・。

7月15日。怒髪天をついた人、がっかりした人、やけっぱちでショートケーキを三つも食べちゃった人、ご飯を作るのがイヤになって外食した人、これはわたしですけど、一部のケーキ屋と外食産業を除いた大部分の日本人にとって、最低・最悪の日になったのではないでしょうか。

でも、明くる16日。明日の自由を守る若手弁護士の会による「安保関連法案まだまだ阻止できます」というブログに救われることになります。わたしは孫が六人もいるので、彼ら彼女たちのためにも今回だけはきちんと行動を起こしておかなければ、たとえそれがごまめの歯ぎしりでも一生後悔することになる、と思ってたんですね。それで14日、仕事を終えてから上京して、抗議集会とデモに参加するつもりでいたんですけど、ちょうどその日に出産を終えた娘が退院することになり、婆さんが家を留守にするわけには行きませんからね、じっと我慢の子であったわけです。

そしたら15日のドタバタ国会でしょう。くそーっ、間に合わなかった。間に合ったところでどうにもならなかったとはいえ、無力感と虚脱感。ご飯なんか作ってられるか、となったわけです。

でもね、上記のブログは、私達の声が法案成立を阻止するチャンスは、まだまだ残されている、というのです。衆議院特別委員会で強行採決され、本会議で可決されても、参議院で可決されなければ法案は成立しません。参議院で可決しないまま60日経ったとしても、衆議院で再議決しないかぎり成立はありえない。この国会の会期は9月27日まで。会期中に議決できなかった案件は廃案になるのが原則、とのこと。

だから、まだ諦めなくていいのです。というか諦めてはいけないというのですね。これでまた、ご飯をつくる元気が湧いてきました。でも、黙ってご飯を作ってたんじゃダメ。ご飯作りはほどほどに、あの手この手で声を上げて行かなくてはなりません。

首相Aも必死です。だって勝手にアメリカであんな約束して来ちゃったんだもの。それができなきゃ、どんなお灸をすえられるかわかったもんじゃない。だからこっちも本腰入れて対抗しなくちゃならないのです。対辺古野の目にあまる横暴も、強引な原発再稼働も、民意を無視して進行している物事の根っこはおなじですから、ここはひとつ、こっちからもガツンとパンチを入れておかなきゃならないわけ。この国の民主主義という体制そのものが問われているんですものね。

それともうひとつ、強行採決を国会中継しなかったNHKのこと。あの籾井という会長が居座っているかぎり、受信料は払わないという運動も「有り」なんじゃないでしょうか。だってあれだけの重要法案がからんだ国会中継をボイコットするようじゃ、公共放送とはいえませんものね。

今週の野菜とレシピ

玉葱は小粒です。それを逆手に取って、皮を剥いて上下を落としたら丸ごと鰹出汁で煮ます。味つけは醤油と塩少々のみ。弱火でじっくり煮ふくめて、玉葱が箸ですっと切れるぐらいになったらできあがり。あつあつでも、冷蔵庫できんきんに冷やしても美味。

残った煮汁に皮を湯むきしたプチトマトを入れ、おなじようにしてみたら、玉葱の甘さが残ったところにトマトの酸味が加わって、極上のスープになりました。これもお好みで冷たくしてどうぞ。

日光とうがらしはおだやかな辛みが身上。小口切りにして炒めものに混ぜたり、麺類の薬味にしたり・・・。刻んだものを冷凍しておくと、いつでも使えて便利です。ピーマンもようやく出てきましたね。後はオクラの登場を待つのみでしょうか。