夏も終盤戦

2015年8月第3週

今週の野菜セット

左から

お盆中、よく雨が降りました。毎日のように、夕刻になると山向こうから雷鳴が聞こえはじめ、それが大きくなるにつれ雨粒も大きくなって降りしきります。おかげで流星群のほうはさっぱりでしたが、大地は潤い、夏野菜も活力を取りもどすことができました。

夕立の暑気払いを待つまでもなく、あの猛り狂うような炎暑は一段落。暑さが残るとはいえ、炎天下でも流れてくる風はひんやりしています。奢る猛暑も久しからず。祇園精舎の鐘の声でも聞こえてきそうな八月半ば、ニイニイゼミもミンミンゼミもツクツクボーシも入り乱れ、まるで選挙戦の最後のお願いみたいに声を張り上げ、いや羽根をこすりあげています。この夏も終盤戦に入ったのでしょうか。それだったらいいんですけどね。

先週、今年はイノシシの姿を見かけないといいましたが、とんでもない、去年よりも多いぐらいだと農家はいいます。今年は稲穂に実が入るのが早かったので、対策も前倒し。お盆どころの騒ぎじゃない、といいつつ電柵の設置に追われていました。

稲穂をちょっと拝借してみると、籾の中はまだミルク状。でも、このクリーミーな状態の米をイノシシは好むんだそうです。生食にはこのほうがいいんでしょうか。たしかに消化はよさそうですけどね。ただ、こういう熟しきらない状態でイノシシに侵入されると、食害を受けたところだけでなく、周囲の米にもイノシシの体臭が染みついてしまうそうです。ミルクが臭いの影響を受けやすいのは、冷蔵庫に入れておいた牛乳でもわかりますものね。

暑さが一段落すると、今年もまた日暮れどきになると、家族単位で歩きまわるようになるんでしょうか。今のところ、イノシシは人に遭うと一目散に逃げ出しますが、かれらが人に馴れ、怖がらなくなってしまったら、交通事故よりも頻繁に接触事故が起こるようになるでしょう。子供たちの通学路に電柵を張りめぐらすわけにもいきませんから、年長者にスタンガンを持たせるとか、銃を携帯した者がパトロールするとか、物騒な話が自治会内でも持ち上がりはじめています。今はまだ冗談半分ですが、これが唾を飛ばして議論するようになってきたらイノシシよりも怖いかもしれない、と思いました。

今年は台風の当たり年みたいですね。今度は15号、16号と双子が発生。片方は沖縄に向かって、もう片方は八丈島目指して北上しているそうです。これが同時上陸したらどうなるんでしょう。

一方、桜島では規模の大きな噴火の可能性が高まっているとのこと。これは無責任な行政との二人三脚で川内原発が再稼働したのに対し、自然界がバカやってんじゃねえよ、とぶち切れたのではないかというのがアラレちゃんの意見。同感です。でも、ぶち切れるのはわかりますが、周囲には迷惑をかけないでほしいもの。溶岩といっしょに噴き上げたかたまりは、発電所ではなく九電本社に、そして余力があれば霞ヶ関にも何発か飛ばしていただけないものでしょうか。大きな岩がガツンと来たところへ台風でも上陸すれば、雨風が頭を冷やしてくれるでしょうしね。

今週の野菜とレシピ

先週とまったくおなじメニューです。どれもこれも最盛期なので、外すわけには行かないからです。どれも暑さ対策、または夏バテ防止に欠かせないものばかり。工夫してお召しあがりください。

ゴーヤは輪切りにして、中央の空洞に挽肉やら叩いた海老などを詰めてフライにしていましたが、なにも加えないでドーナッツ型のまま、小麦粉、溶き卵、パン粉をまぶして揚げたほうが美味、ということに最近気がつきました。

シンプルイズベストです。茄子はまるごと焼くだけ。ピーマンも直火で焼いて薄皮を剥き、鰹節と醤油で食べてみてください。

貴重な夏葱は使い終わったらそのまま野菜ボックスにもどさず、残りも全部小口切りにしてからラップして保存しましょう。そのほうがロスがなく、鮮度も落ちにくく、手間が省けて便利です。手抜きはしても、ご飯はしっかり食べておきましょうね。

急な降雨のため、青山さんのプチトマトが大部分、裂けてしまいました。そのため今週はお休みして、ぼっちゃんカボチャに代えさせていただきます。どうかよろしくお願いします。